2006年11月12日(日) 題477回護憲平和行進 ビラ  今「教育基本法」が危ない! 国国会での改正成立を狙っ ている! ◆11月3日は、憲法公布記念日でした。60年前のその日、日本は、新しい憲  法のもとに出発する準備を始め、翌年の5月3日に施行されたのです。 ◆中心は 「国民主権・平和主義・基本的人権」 の三原則で、この憲法のもとに 制定されたのが 「教育基本法」 であり、憲法に沿った新しい価値観に生きる人を 育成するための指針でした。  その前文にも「…個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を 期する…」 と謳われている通りです。 ◆しかし、今、憲法を改正し、日本を「戦争の出来る国」 にしようとする動きが  急です。そのためには、憲法九条で定めた 「平和主義」を廃棄するだけでは十  分でなく、国のために死ぬことをも厭わない国民を育成せねばなりません。 ◆つまり、この日本の屋台骨たる憲法を変え、そこに住む人をも変えなければな  らず、いわば 「戦争をするための人作り」が求められるのです。.  従ってて、憲法改正とリンクして「教育基本法改正」が求められるのです。 ◆安倍政権は、この教育基本法改正案を、最重要法案と位置付けており、  その準備を着々と進めています。. ◆11月7日付・朝日新聞朝刊一面トップは「教育基本法来週衆院委可決へ」  と伝えています。それによると、政府は、11月中旬には衆院特別委員会で可  決し、今国会中(12月15日閉会)には、衆院を通過させたい考えのようです。 ◆しかし、そのために、急ぐ政府・内閣府は、ここ二年間に、小泉首相の目玉の一つであった 全国巡回の「教育改革・タウンミーティング」において、文部科学省と一体になって、 教育基本法の改正が必要であるかのような「やらせ質問・・・愛国心が必要など」をさせたことが、 明らかになりました。(11月10日、朝日新聞ほか) ◆政府は「教育基本法への質問がないからさせた」と言い訳をしますが、 質問がないのは、「改正の必要がない」からなのです。 ◆この「やらせ質問」 の露呈が、改正の動きを少し遅らすことにもなるかもしれませんが、 私たち国民が 「奮起」し、改正反対の声をあげないかぎり、 態勢は大きく変わらないと考えざるを得ません。 ◆政府は、急いでいます。しかしこの大切な 「教育基本法」 を改正する必要は全くないどころか、 これこそ、憲法の原則に基づいた 「人格育成」 の指針です。 ◆「…憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立する…(前文より)」  この教育基本法を堅く守ろうではありませんか! ★教育基本法(これは前文で、この後、第一条から十二条まであります…略) われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、 世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、 根本において教育の力にまつべきものである。 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期す るとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、 この法律を制定する。