(2005年12月11日、護憲平和行進びら) 大砲かバターか      ー軍事国家か福祉国家か− ◆「大砲かバターか」この有名な言葉は、この国が軍事国家を選ぶのか福祉国家を  選ぶのか、ということを私たちに問うています。 ◆そこで、憲法を変えて現在の第九条を捨てるということは、バターよりも大砲を選ぶということ、  つまり福祉国家を選ばず軍事国家を選ぶということです。 ◆ご存じのように、いま日本とアメリカの間でアメリカ軍再編問題が話しあわれてい  ます。アメリカ軍の再編成におよそ一兆円ものお金が必要だそうです。 ◆日本政府は、そのために新しい法律まで作って、そのお金をアメリカに提供すること  を検討しています。 ◆失業者三〇〇万人、生活保護者二二〇万人、自殺者年間三万人、そして最も弱い  老人の医療費の値上げをしないとやってゆけないこの国の、どこにそんなお金があ  るのでしょうか? ◆沖縄の新しいアメリカ軍基地建設のために新しい水面を使用することに、沖縄県の  知事が了承しないので、政府は知事の権限を取り上げて、国の権限で軍事基地を作ることができるように  法律を変えようとしています。 ◆いっぽう、日本政府は現在の「防衛庁」を格上げして、「防衛省」にすることも検討を始めました。  法案提出が容易になる、防衛予算の獲得がしやすくなる、自衛隊の出動手続きが簡単になることなど、  大幅な権限拡大を目指しています。 ◆このような動きからわかるように、もうこの国はバタ−(福祉)を削って大砲(軍事)  にお金をかける国にカジをきり始めているのです。 ◆憲法九条を変える前から既にこのような姿勢の国が、もし憲法を変えて九条を捨ててしまったら、  この動きはもっともっとエスカレートすることでしょう。  みなさん、 福祉費が減少し軍事費が増大する‥‥こJのような国作りを望みますか? ◆非軍備で福祉の充実した豊かな国の姿、そして外国に対しては武力によらない国際貢献、 これこそが現在の平和憲法の目指す国の姿なのです。  現在の憲法を、特に第九条を是非とも守り抜きましょう! ◆武器ではなく、「平和憲法」で国際貢献! これが日本の使命です。 二〇〇五年十二月十一日(日) 第四六六回憲法を守る平和行進 浜松市憲法を守る会